BEACON Vol.1

私はいかにしてクリスチャンになったか

How I became a Christian
幼少期:無神論者としての成長

私は大阪で生まれ育ちました。父は無神論者で、よくこう言っていました。
「健一、見えへんもん、触られへんもんは、信じたらあかん」。
このことばを聞いて育った私は、自然と無神論者になりました。
目に見えないものを信じるのは幻想に過ぎず、頼れるのは自分だけだと考えていました。

死への恐怖:病弱な母

小学3年生の頃から、死への恐怖を覚えるようになりました。
母が病弱だったため、いつも「お母ちゃんが死んでしまったらどうしよう」と考えていました。
夜になると、布団の中で「死んだらどうなるのか?」と悩み、不安で眠れないこともありました。しかし、答えが見つからなかったので、死について考えないように努めました。

異文化体験:米国でのホームステイ

高校時代、交換留学生としてカリフォルニア州のアナハイムで一年間過ごしました。
ホストファミリーは、熱心なモルモン教徒でした。私は、彼らの信仰に敬意を表するために、彼らといっしょに教会に通いました。
信仰に至ることはありませんでしたが、いつか聖書を真剣に読んでみようという思いが芽生えました。

大学生活の虚しさ:クリスチャンの下級生との出会い

帰国後、半年の受験勉強を経て大学に入学しました。楽しいはずの大学生活でしたが、私は人生に意味を見出せず、虚しさを覚えていました。
死の恐怖は相変わらず私の心を支配していました。そんなある日、寮でクリスチャンの下級生と同室になりました。彼は朝早く起き、聖書を開いて祈ることを習慣にしていました。彼の姿を見て、自分とはまるで違う人種のように感じ始めた頃、彼が「教会に行ってみませんか?」と誘ってくれたのです。

教会で学んだ3つのこと:神、罪、救い

冷やかし半分で行った教会で、3つのことを教えられました。

  1. あなたは神の作品です。
  2. あなたは罪人つみびとです。
  3. あなたのためにイエス・キリストは死んでくださいました。

自分が罪人であることは、なんとなく理解できました。自己中心的な思いや、心の中にある罪の性質を認めざるを得ませんでした。しかし、神の存在や人間が創造されたという考えは、すぐには受け入れられませんでした。
ここから、約2年間にわたる求道生活が始まりました。

進化論の束縛:幼い頃の記憶

求道生活でぶつかった最初の壁は、進化論でした。
小学生の頃、私は夏休みの自由研究で、紙粘土を使って動物の進化過程のモデルを作りました。その経験もあって、進化論は知的にも感情的にも、私を支配していました。すぐに進化論から創造論に切り替えることはできませんでしたが、学びを重ねるうちに、進化論には多くの問題があることが分かりました。

  1. 中間種の欠如:化石記録には、進化の過程を示す「中間種」(ミッシング・リンク)がほとんど見つかっていません。
  2. 突然変異の限界:突然変異が起こることは科学的に確認されていますが、それが新しい種の創造につながる証拠は見つかっていません。
  3. 複雑な器官の形成:例えば、眼のような複雑な器官が偶然の突然変異の積み重ねで形成されたとは考えにくいです。眼は最初から眼なのです。

これらの問題を考えるうちに、進化論では人間の起源を十分に説明できないと気づきました。

聖書への疑い:神話か歴史か

もう一つの壁は、聖書の信頼性でした。「聖書はただの古い神話ではないか?」と思っていました。しかし、F.F.ブルースの『新約聖書ーその信頼性を探る』という本を読み、その疑問は解消されました。

  1. 膨大な写本の数:新約聖書のギリシア語写本は5,800以上、ラテン語やその他の言語を含めると25,000以上存在し、他の古典文学とは比較にならないほど多くの写本が残されています。
  2. 写本間の一致率:これらの写本を比較すると、一致率は99%以上であり、聖書の本文が極めて正確に伝えられていることが確認できます。ユダヤ人の書記たちの努力に感謝します。
  3. 歴史的な証拠:ユダヤ人歴史家ヨセフスやローマの歴史家タキトゥスも、イエス・キリストの存在や初期キリスト教徒の活動を記録しています。

これらの事実を知るうちに、聖書は信頼に値する書物であると確信しました。

イエス・キリストとの出会い:十字架の愛

聖書の信頼性を確信した私は、イエス・キリストと真正面から向き合うようになりました。彼のことばは力強く、鋭く、私の心を突き刺しました。

「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです」(ヨハネ14:6)

本物の救い主でないなら、誰がこのような宣言を口にすることができるでしょうか。
そして約2年後、私は十字架のメッセージを聞き、涙が止まりませんでした。
イエス・キリストは、私のために死なれた。3日目に復活された。
その事実を受け入れた時、私の心に大きな喜びが湧いてきました。
福音の三要素(Iコリント15:3〜4)を信じれば、誰でも救われます。

  1. キリストは、私たちの罪のために死なれたこと
  2. 死んて墓に葬られたこと
  3. 3日目に復活されたこと
両親の救い:孝行息子

私がクリスチャンになったとき、両親はとても落胆しました。しかし、私はキリストを信じることをやめませんでした。何年も祈り続けた結果、驚くべきことが起こりました。
晩年になって、両親もクリスチャンになったのです。
私は「親不孝者」から「孝行息子」に変わりました。

あなたへの招き:永遠のいのちへの道

今、私は確信を持って言えます。イエス・キリストに出会えたことは、私の人生で最大の祝福です。私は、罪責感ざいせきかん、死の恐怖、虚しい人生から解放されました。
あなたも、この素晴らしい救いを受け取ることができます。
どうか、福音の三要素を受け入れ、イエス・キリストに信頼を置いてください。

天の父なる神さま、
私は罪人つみびとです
イエス・キリストが私の罪のために
十字架で死に、墓にほうむられ、
三日目に復活されたことを信じます。
どうか私の罪をゆるし、
私の人生のしゅとなってください。
イエス・キリストの御名によって祈ります。
アーメン

語り手:中川健一牧師

お祈りをされた方は、サイン欄に「祈った日」「氏名」記入し、画面のスクリーンショットを残しておかれることをおすすめします。
プリンターをお持ちの方は「印刷する」ボタンを押すと印刷画面が開き、印刷をすることができます。
いつ祈ったかの記録になり、大切な記念にもなります。

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バイブル ブックレット シリーズ BEACON(ビーコン)Vol.1
2025年7月発行

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